私が花屋にならない理由

花屋をやらない理由を聞かれて

ときどき聞かれます。
「花屋さんをやらないんですか?」と。

明確な理由があるわけじゃない、と
ずっと思っていました。

でも、最近やっと
自分の中の答えに気づきました。

それは、
お花のロスを出したくないから。

もちろん、
残ったお花を庭に植えればいい。
それでお花が無駄になるわけではありません。


花のロスと、どうしても消えなかった気持ち

それでも私には、
どうしても拭えない気持ちがありました。

それは、
その花の可愛さを
誰にも知られないまま終わってしまう——
その悲しさ。

「本当は、こんなに可愛いのに」
「この色、この表情、
 好きな人がきっといるはずなのに」

庭はどんどん綺麗になっていく反面、
花壇に植える時間が、
私にはとてもつらかったのです。


花を売らず、レッスンという形を選んだ理由

だから私は、
花を並べて売る形ではなく、
レッスンという形を選びました。

リクエストをいただいてから、
その時々でいちばん良い花を選ぶ。
今、この季節だからこそ出会える
一番いい花を用意する。

効率はよくないかもしれません。

でも、
花にも、人にも、
嘘をつかずにいたい。

そんな想いで、
今の形を続けています。

これからも、
ひとつの「よかった」を、
大切に積み重ねていきたいと思います。


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日差しの差し込む屋外の木製テーブルの上に置かれた、淡いグレーの取っ手付きバスケットの寄せ植え。紫やピンク、白の花と、緑や茶色がかった葉がバランスよく植えられ、春のやさしい雰囲気を感じさせる。

大貫茂子

こんにちは、大貫茂子です。2010年、教室の移築に合わせて雑木の庭をバラとハーブの庭に作り変えました。素材選びや植栽計画まで自身で手がけ、約130本のバラや四季の植物が楽しめる庭に。見てくださる方にも癒しと力を届けられるよう日々手入れしています。

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