「夏の疲れを癒す、秋の始まりの庭」
〜庭と心を整える、やさしい季節へ〜

9月になりました。
まだまだ暑い日が続きますが、夏の陽ざしをたっぷり浴びた庭も、ちょっと秋の気配が感じられます。
夜には、コオロギの声がにぎやかです。

白っぽい花びらに黄色からオレンジ色の中心を持つ小さな花が、群れになって咲いている様子です。花びらは少し薄く、ところどころ色あせたようにも見えます。緑の葉が茂り、背景には土や小石が見え、日差しを浴びて明るく照らされています。

庭をリフレッシュする簡単なお手入れ

そろそろ、庭も、そして私たち自身も、夏の疲れを取りたくなりますね。
そんなときには、庭の小さなリセット。

  • 伸びすぎた枝は少し切り戻す
  • 鉢の土をほぐして、呼吸ができるようにしてあげる

  • 枯れてしまったものは抜いて、鉢の中もリセット

  • 切り戻した花には活力剤をあげる

小さな作業ですが、植物が再び元気を取り戻し、花を咲かせてくれる準備になります。

緑の葉の間に、白い大輪のバラが咲いています。花びらは幾重にも重なり、ふんわりとした質感で存在感があります。背景には日差しを浴びた庭の一部が映り、花がひときわ明るく引き立っています。

秋バラを迎えるための夏剪定

バラにとって、この季節で大事な作業があります。
10月の下旬に、秋のバラを迎えるための夏剪定です。

バラは45日程度で新しい芽を吹き、花を咲かせます。
なので、逆算して、9月の2週目くらいには剪定したいところです。

冬の剪定ほど強くは切らず、今出てきた芽やつぼみは切ります。
暑さで疲れたバラにも活力剤、液肥、さらに黄金虫対策として殺虫剤も撒きましょう。

庭も心もリセット

お手入れを終えた庭は落ち着き、私たちの心も不思議と軽やかになります。
花を飾ることは、季節を受け入れること。
自然のリズムに寄り添うことで、自分自身も整っていきます。

夏の庭に「ありがとう」を伝えながら、やさしい秋の時間を迎えてみませんか。

赤と緑の葉が混ざり合い、上に向かって伸びるケイトウの植物が目立っています。葉の中心や新芽は鮮やかな赤色で、周囲の葉は緑がかった色合いです。背景には銀色がかった葉の植物や他の緑が茂り、日差しを受けて鮮やかに映えています。

大貫茂子

こんにちは、大貫茂子です。2010年、教室の移築に合わせて雑木の庭をバラとハーブの庭に作り変えました。素材選びや植栽計画まで自身で手がけ、約130本のバラや四季の植物が楽しめる庭に。見てくださる方にも癒しと力を届けられるよう日々手入れしています。

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