リーフを使いこなす者は、美を知る。 

〜葉が語る世界〜

寄せ植えを“まとめる”のではなく、
“響き合わせる”ための鍵――それがリーフです。

リーフの色の深み、葉の重なり、質感の違い、それらを感じながら花と組み合わせると、確かな美しさが見えてきます。

細かな白い花を咲かせる明るい緑のリーフと、黄緑〜赤みのグラデーションが美しい葉の組み合わせ。寄せ植えの中で色と質感の対比が映えている様子。

今回のテーマは、
「リーフを使いこなす者は、美を知る。」

葉が見せてくれる、奥深い世界を探ってみます。

🍂リーフは「つなぐ」存在

花と花をやさしくつなぎ、全体をまとめてくれるのがリーフの役目。
でもそれだけではなく、その“間”に生まれる空気を作り出す存在でもあります。
質感が違う葉を重ねたり、淡い色を忍ばせたり――
そのわずかな違いが、寄せ植え全体の呼吸を整えます。

斑入りの白〜淡いピンクの葉が連なるハツユキカズラと、背景のふんわりとしたシルバーリーフ。柔らかな色調のコントラストが心地よい植物の配置。

🌿「形」で見せるリズム

リーフには、丸・とがり・ふんわり・しなやか…と、
それぞれに形のリズムがあります。
寄せ植えの中でその形を活かすことで、静かな動きが生まれます。
風が通るように配置することを意識すると、
花あわせがぐっと自然に、美しく見えてきます。

紫のラナンキュラスやビオラ、白い小花、淡いクリーム色の花がバスケットに寄せ植えされ、豊かな色彩と立体感が広がっているアレンジメント。

🍁色の深みを読む

秋から冬にかけては、リーフの色味がぐっと深まります。
シルバーリーフや銅葉、明るい緑、深い緑の葉が重なると、
光のあたり方で表情が変わり、時の流れを感じさせてくれます。
その“陰影”こそ、花には出せないリーフならではの魅力です。

赤い実、ピンクの斑入り葉、シルバーリーフ、深い赤の花など、冬らしい色合いがぎゅっと詰まった寄せ植え。繊細な枝ものと多様な質感が重なり合うデザイン。

🌸花を引き立てる余白として

リーフを主役に考えると、花の存在もより引き立ちます。
控えめな葉の陰に咲く小さな花が、
ふと視線を集める――そんな瞬間を演出できたとき、
花あわせの深さを感じるのではないでしょうか。

紫のラナンキュラスやビオラ、白い小花、淡いクリーム色の花がバスケットに寄せ植えされ、豊かな色彩と立体感が広がっているアレンジメント。

リーフは決して脇役ではなく、
「花の心を支えるもう一つの声」。
葉の重なりを感じながら花を合わせると、
心まで穏やかに整っていきます。

次の季節へと移り変わる今、
あなたの庭でも“葉の美しさ”を見つけてみてください。

大貫茂子

こんにちは、大貫茂子です。2010年、教室の移築に合わせて雑木の庭をバラとハーブの庭に作り変えました。素材選びや植栽計画まで自身で手がけ、約130本のバラや四季の植物が楽しめる庭に。見てくださる方にも癒しと力を届けられるよう日々手入れしています。

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