こんにちは、「S・オフィス ガーデン」の大貫茂子です。
季節の花を手に取るたびに、「この子たちをどう組み合わせたら、いちばん輝いてくれるかな」と思わず声をかけたくなります。そんな気持ちから始まった花あわせの時間。
教室でもよくいただくご質問のひとつが、「寄せ植えとギャザリングって、どう違うんですか?」というものです。私なりの経験と想いを込めて、お話ししてみたいと思います。
寄せ植えとは?植物の成長とともに過ごすやさしい時間
寄せ植えは、ひとつひとつの苗を少しゆとりを持たせて植えていく技法です。成長に合わせて姿を変えていく植物たちを、日々の暮らしのなかでゆっくり見守っていけるのが、何よりの楽しみです。
ある日、教室に通ってくださっている方が、「この鉢、朝起きるたびに眺めるのが日課なんですよ」と話してくださいました。植物との対話のような寄せ植えは、穏やかな気持ちで花と過ごしたい方におすすめのスタイルです。
ギャザリングとは?華やかさと個性があふれる花のアレンジ
ギャザリングは、複数の苗を小さなブーケのようにまとめたユニットを作り、それをひとつの器にぎゅっと詰めて植える方法です。植えたその瞬間から、まるでお花屋さんのディスプレイのように華やかで完成された美しさが広がります。
私も最初にギャザリングを作ったとき、花の向きや色合わせに迷いながらも、気づけば夢中で手を動かしていました。仕上がったときのあのときめきは、今でもよく覚えています。プレゼントやイベントの装飾にもぴったりの、写真映えするアレンジです。
初心者でも楽しめる?ギャザリングのコツと魅力
「なんだか難しそう……」という声もよく耳にします。でもご安心ください。最初は誰でも迷うものですし、それもまた楽しい時間のひとつです。「お花の気持ちになって」「この子とこの子、仲良くなれそうかな」そんなふうに考えると、不思議と自然な仕上がりになるんですよ。
コツをつかめば、「私らしい花の重ね方」がどんどん楽しくなってきます。
寄せ植えとギャザリング、あなたはどちらと過ごしますか?
どちらが優れている、ということではなく、どんなふうに花と時間を過ごしたいか。それが選ぶポイントです。
- 育つ姿を楽しむ「寄せ植え」
- 植えた瞬間から華やかさを楽しめる「ギャザリング」
それぞれの良さを知っていただきながら、あなた自身の「好き」や「表現したい世界」を形にしていけるよう、私もお手伝いできたらうれしいです。
「花を重ねる」というこの世界には、まだまだお伝えしたいことがたくさんあります。次回は、実際の教室の雰囲気や、皆さんの作品をご紹介する予定です。お楽しみに。
Tips
教室のご案内
エス・オフィス ガーデンでは、初心者の方も安心してご参加いただける少人数制のレッスンを開催しています。季節の花々に囲まれながら、あなただけの作品を一緒に作ってみませんか?
レッスンの詳細や日程は、以下のページをご覧ください。